ニュース速報
ビジネス

ノボノルディスク肥満薬治験、副作用は軽度から中等度

2024年09月12日(木)14時15分

デンマーク製薬大手ノボノルディスクは11日、経口肥満症治療の新薬候補として期待を集める「アミクレチン(amycretin)」開発について、初期臨床試験では患者に安全で、忍容性が高く、副作用は軽度から中等度だったと公表した。写真は同社のロゴ。3月に撮影(2024年 ロイター/Tom Little)

Jacob Gronholt-Pedersen Maggie Fick

[コペンハーゲン 11日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクは11日、経口肥満症治療の新薬候補として期待を集める「アミクレチン(amycretin)」開発について、初期臨床試験では患者に安全で、忍容性が高く、副作用は軽度から中等度だったと公表した。

同社は3月、アミクレチンの錠剤版の第1相臨床試験で、12週間後の参加者の体重が最大で13.1%減ることが分かったと発表していた。同社の主力肥満症薬「ウゴービ」を治験した際は12週間後で約6%減量、68週間後で約15%だっただけに対照的な結果だった。

同社は、スペインの首都マドリードで開催の欧州糖尿病学会(EASD)でアミクレチンの第1相臨床試験の全データを発表した。

それによると、治験参加者60人のうち、重篤ながら生命に関わらない有害事象(AE)が1件あった。重度の副作用はなく、軽度および中程度の副作用が計242件あった。

開発責任者のマルティン・ホルスト・ランゲ氏は学会発表前にインタビューに応じ、「治験期間に確認されたのは、(インスリン分泌を促進する消化管ホルモンの)インクレチンをベースにした治療で通常見られる副作用の特徴に相当するもの、つまり主に消化器系の副作用を伴い、体重が13.1%減少したことだ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米加州、商用トラックの排ガス規制巡る申請取り下げ 

ワールド

韓国大統領を拘束、現職で初 尹氏「流血避けるため出

ワールド

印ディーラー向け乗用車販売、昨年は4.2%増 4年

ビジネス

ロシア、グーグルに7800万ドルの罰金 行政処分に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」がSNSで大反響...ヘンリー王子の「大惨敗ぶり」が際立つ結果に
  • 4
    「日本は中国より悪」──米クリフス、同業とUSスチ…
  • 5
    大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の…
  • 6
    日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で…
  • 7
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 8
    ド派手な激突シーンが話題に...ロシアの偵察ドローン…
  • 9
    トランスジェンダーを抹消か...トランプ政権、気候変…
  • 10
    LA史上最悪の山火事が招いた、ハリウッド映画のよう…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 7
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 8
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 9
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中