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世界の企業配当総額、第2四半期は過去最高更新 銀行がけん引

2024年09月12日(木)14時07分

英資産運用会社ジャナス・ヘンダーソンが9日公表した報告書によると、第2・四半期に世界全体で企業が支払った配当額は過去最高の6061億ドルに上った。写真は配当額首位となったHSBCのロゴ。6月に撮影(2024年 ロイター/Henry Romero)

[11日 ロイター] - 英資産運用会社ジャナス・ヘンダーソンが9日公表した報告書によると、第2・四半期に世界全体で企業が支払った配当額は過去最高の6061億ドルに上った。金利上昇で収益が改善した銀行が株主還元を増やす動きが引き続きけん引役となった。

前年同期は5681億ドルだった。

基調ベースで世界の企業の92%が配当を増やしたか据え置いた。ただ、円安の影響で全体の伸びが抑えられた。

欧州の配当総額は前年同期比7.7%増の2046億ドル。フランス、スイス、スペインで配当額が過去最高を更新し、そのうち銀行が半分以上を占めた。

米国の配当総額は8.6%増の1615億ドル。グーグルの親会社アルファベットなどの配当開始が寄与した。配当開始が相次ぐことで、米国の2024年通年の配当総額の伸びは世界の平均を上回る見通し。 

個別企業で配当額首位となったのはHSBCで40億ドルに上った。欧州の配当の伸びに最も寄与したのは仏アクサと仏BNPパリバだった。

ジャナスは24年通年の配当総額が1兆7400億ドルになると見込む。基調的な伸び率は6.4%と、従来の5%から引き上げた。

ロイター
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