米ボーイング宇宙船スターライナー、無人で地球に帰還 有人断念
9月6日、米ボーイングの新型宇宙船スターライナーが深夜、国際宇宙ステーション(ISS)から無人で米ニューメキシコ州に帰還した。写真はボーイングのロゴ。ニューヨーク証券取引所で2019年8月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
Joey Roulette
[ワシントン 6日 ロイター] - 米ボーイングの新型宇宙船スターライナーが6日深夜、国際宇宙ステーション(ISS)から無人で米ニューメキシコ州に帰還した。6月にNASAの飛行士2人を乗せて飛行試験を開始していたが、機体の不具合で有人飛行を断念し、飛行士をISSに残しての帰還となった。
スターライナーは東部時間午後6時04分(日本時間7日午前7時04分)にISSから切り離され、午後11時ごろに大気圏に突入。約45分後に複数のパラシュートで減速して最後はエアバッグを膨らませ同州ホワイトサンズ・スペースハーバーに着陸した。
NASAは先月、機体の推進装置の不具合で安全な有人帰還は難しいと判断したが、NASAのライブ中継では何の問題もなく帰還した。
当初の計画ではNASAがスターライナーを定期便として認証する前の最終試験となるはずだったが、認証取得など先行きが不透明となった。
2人の宇宙飛行士は来年2月、著名起業家イーロン・マスク氏が率いる米宇宙開発企業スペースXの宇宙船「クルードラゴン」で帰還することになっており、ISS滞在は当初予定の8日間から8カ月に延びた。