ニュース速報
ビジネス

米7月PPI、前月比+0.1%と予想下回る インフレ緩和を示唆

2024年08月14日(水)01時30分

米労働省が13日発表した7月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)0.1%上昇した。2022年3月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Carlo Allegri)

[ワシントン 13日 ロイター] - 米労働省が13日発表した7月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)0.1%上昇した。伸びは前月の0.2%から鈍化。モノ(財)の価格上昇がサービス価格の低下で相殺され、インフレが引き続き緩やかになっていることが示された。

前年比では2.2%上昇。前月は2.7%上昇していた。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は前月比が0.2%上昇、前年比が2.3%上昇だった。

財の価格は2カ月連続の下落から0.6%上昇に転じた。5カ月ぶりの大幅な上昇となった。エネルギー価格は1.9%上昇し、モノの上昇分の6割を占めた。ガソリンも2.8%上昇した。

食品価格は0.6%上昇。6月は0.1%上昇だった。変動が大きい食品とエネルギーを除いた財のコア指数は0.2%上昇。6月は横ばいだった。

サービス価格は0.2%下落し、2023年3月以来の大幅な下落となった。6月は0.4%上昇だった。

卸売業者や小売業者が受け取るマージン(利ざや)の尺度である最終需要貿易サービスが1.3%下落したほか、機械・車両の卸売マージンも4.1%下落した。

食品・酒類、自動車・燃料・潤滑油などが下落した一方、運輸・倉庫のサービス価格は0.4%上昇した。

航空運賃は前月の0.4%上昇から一転0.2%下落。健康保険・医療保険は0.1%小幅上昇した。6月は0.2%上昇だった。

外来診療費が0.2%下落した一方、入院医療費は0.2%上昇した。

ホテルなどの宿泊料金は0.4%下落。6月は0.5%下落だった。

ポートフォリオ管理費は2.3%上昇したものの、このところの株式市場の急落を背景に反転する可能性が高い。

食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は0.3%上昇。6月は0.1%小幅上昇だった。前年同月比では3.3%上昇。6月は3.2%上昇だった。

シティグループのエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は「米コア個人消費支出(PCE)価格指数の見通しを0.20%から0.18%に小幅引き下げたが、最終的な予想は14日に発表される米消費者物価指数(CPI)に大きく左右される」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

三菱UFJ銀元行員の窃盗「大変遺憾」、再発防止策が

ビジネス

牧野フライスの特別委、ニデックにTOBの開始延期を

ワールド

韓国大統領、取り調べで沈黙守る 録画も拒否=捜査当

ビジネス

中国碧桂園、24年は赤字大幅縮小へ 20日に清算申
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 7
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 8
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 9
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 10
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中