中国政府系不動産の遠洋、オフショア債56億ドルの再編で合意
[18日 ロイター] - 中国の政府系不動産開発会社である遠洋集団(シノ・オーシャン・グループ)は18日、56億4000万ドル規模のオフショア債務を再編することで、一部の債権者と合意したと発表した。
香港取引所に提出した資料によると、22億ドル分は借り換えや手形発行を行い、転換社債または有利子永久債との交換も実施する。償還期間は3─10年とした。
債権者を4つに分類したうちの「クラスA」の半分を占める大手銀行グループは再編案に同意したという。
クラスAは22億ドル余りの融資債権を持つ金融機関で、残る3つのクラスは優先債の保有者で構成されている。それぞれ異なる比率で新しい債務を割り当てられる。
遠洋はまた、新しい債務と共に全ての海外資産と中国本土の資産の一部を提供する見通しだと、関係者が明らかにした。
同社によると、一部の債権者は8月8日までに債務再編に同意すれば0.1%、8月22日までの場合は0.05%の手数料を受け取る。
遠洋は昨年後半にオフショア債務の再編プロセスを開始した。先月、同社に対する清算の申し立てを米バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)が香港の裁判所に行ったと発表した。
審理は9月11日に始まる予定。