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米PCE価格指数、5月前年比+2.6%に鈍化 利下げ観測強まる

2024年06月29日(土)00時14分

米商務省が28日発表した5月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.6%上昇し、前月の2.7%から鈍化した。首都ワシントンのスーパーマーケットで2022年撮影。(2024年 ロイター/Sarah Silbiger/File Photo)

[ワシントン 28日 ロイター] - 米商務省が28日発表した5月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.6%上昇し、前月の2.7%から鈍化した。

前月比では変わらず。4月は0.3%上昇で改定されなかった。

ロイター調査によるエコノミスト予想は前月比変わらず、前年比2.6%上昇だった。

INGのチーフ国際エコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏は「インフレが落ち着きを見せているという主張を後押しし、年内利下げの道が開かれる可能性が十分にある」と述べた。

PCE価格指数の伸び鈍化を受け、連邦準備理事会(FRB)が9月までに利下げを決定し、12月に追加利下げを実施するとの観測が高まった。フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む9月までの利下げの確率は約68%と、64%から上昇した。

モノの価格は0.4%下落。昨年11月以降で最大の下落率となった。娯楽用品、自動車、家具、耐久消費財の価格が大きく下落した。

ガソリンやその他のエネルギー製品の価格は3.4%下落。衣料品・靴の価格も下落した。

サービス価格は0.2%上昇。住宅費、公共料金、医療費が上昇した一方、5カ月連続で上昇していた金融サービス・保険は0.3%下落した。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前月比は0.1%上昇と、昨年11月以降で最小の伸びとなった。4月は0.2%上昇から0.3%上昇に上方改定された。

コア指数は前年比2.6%上昇で、2021年3月以来の小幅な伸び。4月は2.8%上昇だった。

FRB当局者が「スーパーコア」として注目する住宅・エネルギーを除くPCEサービス上昇率は0.1%上昇。4月は0.3%上昇だった。

個人消費支出は前月比0.2%増、4月は0.1%増だった。

個人所得は0.5%増。4月は0.3%増だった。賃金は0.7%上昇した。

インフレと税金を考慮した後の家計所得は0.5%増。貯蓄率は4月の3.7%から3.9%に上昇した。

インフレ調整後の消費支出は0.3%増。4月は0.1%減だった。

ロイター
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