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日経平均は4日ぶり反落、ハイテク株安重し 為替介入への警戒も 

2024年06月27日(木)15時27分

 6月27日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比325円53銭安の3万9341円54銭と、4営業日ぶりに反落して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比325円53銭安の3万9341円54銭と、4営業日ぶりに反落して取引を終えた。前日までの上昇の反動でハイテク株を中心に軟調に推移したほか、為替介入への警戒感が相場の重しとなった。日経平均は一時470円超安となる場面があった。

日経平均は前営業日比232円安と軟調にスタートした後、下げ幅を広げ、前場中盤に3万9193円51銭で安値を付けた。決算を発表した米半導体大手マイクロン・テクノロジーの時間外取引での下落が嫌気され、指数寄与度の高い半導体関連株に売りが出て、相場の重しとなった。為替相場ではドルが160円前半で推移し円安基調が続いているものの、介入への警戒感が意識され、輸出株を積極的に買う動きは限られた。

市場では「日米の金利差以外にも円安要因が複数あり、介入が入ってもトレンドが大きく変わる可能性は低い」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。ただ、介入が入れば一時的に輸出株の売りが強まりやすいという。

日経平均は後場も軟調な値動きが継続。一方、プライム市場では5割超の銘柄が上昇するなど、全体が崩れる展開にはならなかった。

この日の日本株は上値が重かったものの、地合いは底堅いとの見方も聞かれた。丸三証券の投資情報部長・丸田知宏氏は「日経平均が3月22日に高値を付けてから3カ月経ち、足元では日柄調整もだいぶ進んだ」と話す。現在は株主総会シーズンで、「企業のガバナンス改革が進むという期待感が改めて高まっている上、証券会社の見通し修正を受けて企業業績に対する市場の見方も改善している」という。日経平均は3万9000円台で値固めできれば、4万円台トライの可能性もありそうだ、との指摘もあった。

TOPIXは0.33%安の2793.70ポイントで取引を終了。プライム市場指数は前営業日比0.33%安の1437.99ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆9859億8200万円だった。東証33業種では、保険、鉄鋼、パルプ・紙など9業種が値上がり。鉱業、ゴム製品、証券など24業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.02%高の668.30ポイントと、4日続伸した。

グロース市場に新規上場した豆蔵デジタルホールディングスは、公開価格をを1.35%上回る1348円で初値を付け、高値の1648円で取引を終えた。

個別では、東京エレクトロン、ディスコがそれぞれ2%超安、SCREENホールディングスが5%超安だった。指数寄与度の高いファーストリテイリングは1%超安、ソフトバンクグループは小幅高だった。

主力のトヨタ自動車は小幅安。日立製作所、IHIはそれぞれ3%超高となった。

プライム市場の騰落数は、値上がり896銘柄(54%)に対し、値下がりが677銘柄(41%)、変わらずが59銘柄(3%)だった。

ロイター
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