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NY外為市場=ドル小幅安、PCEデータ受け

2024年06月29日(土)06時50分

ニューヨーク外為市場ではドルが小幅安。5月の米個人消費支出(PCE)価格指数が前月から鈍化し、連邦準備理事会(FRB)が年内利下げに踏み切るとの観測が強まった。(2024年 ロイター/Sam Mircovich)

[ニューヨーク 28日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが小幅安。5月の米個人消費支出(PCE)価格指数が前月から鈍化し、連邦準備理事会(FRB)が年内利下げに踏み切るとの観測が強まった。

FRBがインフレ指標として重視する5月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.6%上昇し、前月の2.7%から鈍化した。前月比では変わらず。4月は0.3%上昇で改定されなかった。

決済会社コンヴェラのグローバルマーケットストラテジスト、ボリス・コヴァチェヴィッチ氏は「PCEの結果はほぼ予想通りで、すでに発表されている消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)が示したディスインフレ傾向を裏付けるものだった」とし、「マクロデータは引き続き米経済の軟化を示唆している」と述べた。

取引終盤、ドルは対円で小幅上昇し、160.815円。一時、161.27円まで上昇し、約38年ぶりの高値を更新した。

ドル/円は月ベースで約1.9%、四半期ベースで約5.9%それぞれ上昇した。

市場では来週発表される米雇用統計に注目が集まる。CIBCプライベート・ウェルスUSの、デビッド・ドナベディアン最高投資責任者は「雇用市場が減速しているかどうかを見極める機会になるだろう」と言及。FRBが7月に利下げに踏み切るには統計でかなりの下振れサプライズが示されることが必要とし、「雇用市場が減速しない限り、FRBは現状維持の姿勢を崩さないだろう」と述べた。

他の通貨では、ユーロは0.1%高の1.0709ドル。第2・四半期、ユーロは0.7%下落している。 ドルは対スイスフランでは、横ばいの0.8986フラン。

ドル/円 NY終値 160.83/160.88

始値 160.45

高値 160.97

安値 160.27

ユーロ/ドル NY終値 1.0713/1.0717

始値 1.0707

高値 1.0724

安値 1.0693

ロイター
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