最新記事
フランス

仏下院議会選、極右が首位 与党連合は3位=出口調査

2024年7月1日(月)10時36分
エナンボーモンに集まったルペン氏の支持者

6月30日、 フランス国民議会(下院、577議席)選挙の第1回投票が行われ、出口調査によると、マリーヌ・ルペン氏率いる極右政党「国民連合(RN)」が第1勢力になる見通し。写真は同日、エナンボーモンに集まったルペン氏の支持者(2024年 ロイター/Yves Herman)

フランス国民議会(下院、577議席)選挙の第1回投票が30日に行われ、出口調査によると、マリーヌ・ルペン氏率いる極右政党「国民連合(RN)」が第1勢力になる見通し。左派連合が2位で、マクロン大統領の与党連合は3位にとどまる。最終的な結果は1週間後の決選投票で判明する。

イプソス、イフォップ、オピニオンウェイ、エラベの出口調査ではRNの得票率は約34%。左派連合「新人民戦線(NFP)」は約29%、与党連合は20.5─23%と予想されている。

出口調査の予想は選挙前の世論調査とほぼ一致している。

ただRNが政権を獲得できるかどうかは、今後数日間の対抗勢力の政治的駆け引きに左右される。過去には、中道右派と中道左派の政党が組んでRNを政権から遠ざけてきたが、「共和戦線」として知られるこの協力関係はかつてないほど確実性を失っている。

第1回投票で過半数を獲得する候補者がいない選挙区では、上位2人に加え、有権者の12.5%の票を獲得した候補者も決選投票に進む。

第1回投票の投票率の高さを踏まえると、決選投票で3勢力が対決する選挙区は記録的な数になる可能性が高く、専門家によるとRNに有利に働く見通し。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

20240709issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年7月9日号(7月2日発売)は「中国EVの実力」特集。欧米の包囲網と販売減速に直面した「進撃の中華EV」――そのリアルな現在地は?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

モデルナの鳥インフルワクチン開発、米政府が1.8億

ワールド

イスラエルがガザ南部攻撃、数千人避難 激しい戦闘最

ワールド

ヨルダン川西岸の難民キャンプに攻撃、パレスチナ人4

ワールド

バイデン氏とサンダース氏、肥満症治療薬の大幅値下げ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国EVの実力
特集:中国EVの実力
2024年7月 9日号(7/ 2発売)

欧米の包囲網と販売減速に直面した「進撃の中華EV」のリアルな現在地

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    H3ロケット3号機打ち上げ成功、「だいち4号」にかかる防災への期待...「攻めの姿勢」で世界に示した技術力の優位性
  • 2
    キャサリン妃も着用したティアラをソフィー妃も...「ロータス・フラワー・ティアラ」の由緒正しい歴史とは?
  • 3
    黒海艦隊撃破の拠点になったズミイヌイ島(スネークアイランド)奪還の映像をウクライナが公開
  • 4
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 5
    ありなの? 飛行機の隣席に40kgの大型犬アメリカン…
  • 6
    自宅で絶叫...ウガンダから帰国した旅行者がはるばる…
  • 7
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」.…
  • 8
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド…
  • 9
    北朝鮮の欠陥ノーコン弾道ミサイル、遂に首都を脅か…
  • 10
    テイラー・スウィフトに経済効果なし?...「スウィフ…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「帰ってきた白の王妃」とは?
  • 3
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地...2枚の衛星画像が示す「シャヘド136」発射拠点の被害規模
  • 4
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」.…
  • 5
    ガチ中華ってホントに美味しいの? 中国人の私はオス…
  • 6
    ミラノ五輪狙う韓国女子フィギュアのイ・ヘイン、セク…
  • 7
    「大丈夫」...アン王女の容態について、夫ローレンス…
  • 8
    キャサリン妃は「ロイヤルウェディング」で何を着た…
  • 9
    衛星画像で発見された米海軍の極秘潜水艇「マンタレ…
  • 10
    H3ロケット3号機打ち上げ成功、「だいち4号」にかか…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に
  • 3
    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア
  • 4
    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…
  • 5
    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…
  • 6
    新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...今夏は…
  • 7
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…
  • 8
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 9
    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…
  • 10
    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中