NY外為市場=ドル上昇、米債利回り追い風 週内の主要指標に注目
FILE PHOTO: U.S. dollar banknotes are displayed in this illustration taken, February 14, 2022. REUTERS/Dado Ruvic/File Photo
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 年明け2日のニューヨーク外為市場でドルが上昇した。米10年債利回り上昇が追い風となった。米連邦準備理事会(FRB)の今後の動向を見極めようと、週内に発表される米雇用関連指標や12月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨などに注目が集まる。欧州インフレ指標も発表される。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.799%上昇し、1日としては昨年10月以来の大幅な伸びを記録する勢い。2023年は2%下落していた。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバル責任者ウィン・シン氏は「市場は米経済が引き続き堅調であるとの認識しつつある」と指摘。市場が年内6回の利下げの可能性を見込む中、シン氏は「経済のソフトランディング(軟着陸)を受け、年内に保険として2─3回の利下げが実施される公算が大きい」とし、こうした期待に変化があるまで、ドルは「圧力にさらされ、脆弱な状況が続く」可能性があるという見方を示した。
CMEのフェッドウォッチによると、市場はFRBが3月に利下げを開始する確率を約79%織り込んでいる。
ユーロ/ドルは0.91%安の1.0944ドル。
S&Pグローバルがまとめたユーロ圏の12月のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)は好不況の分かれ目である50を18カ月連続で下回った。
ポンド/ドルは0.82%安の1.2619ドル。
円は対ドルで0.75%下落し、1ドル=141.94円。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.3%上昇。米規制当局が現物ビットコイン上場投資信託(ETF)を近く承認するとの楽観的な見方に支援され、一時、22年4月以来初めて4万5000ドルを上回った。
ドル/円 NY終値 141.98/141.99
始値 141.83
高値 142.21
安値 141.51
ユーロ/ドル NY終値 1.0947/1.0951
始値 1.0968
高値 1.0971
安値 1.0939