ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米債利回り追い風 週内の主要指標に注目

2024年01月03日(水)07時25分

FILE PHOTO: U.S. dollar banknotes are displayed in this illustration taken, February 14, 2022. REUTERS/Dado Ruvic/File Photo

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 年明け2日のニューヨーク外為市場でドルが上昇した。米10年債利回り上昇が追い風となった。米連邦準備理事会(FRB)の今後の動向を見極めようと、週内に発表される米雇用関連指標や12月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨などに注目が集まる。欧州インフレ指標も発表される。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.799%上昇し、1日としては昨年10月以来の大幅な伸びを記録する勢い。2023年は2%下落していた。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバル責任者ウィン・シン氏は「市場は米経済が引き続き堅調であるとの認識しつつある」と指摘。市場が年内6回の利下げの可能性を見込む中、シン氏は「経済のソフトランディング(軟着陸)を受け、年内に保険として2─3回の利下げが実施される公算が大きい」とし、こうした期待に変化があるまで、ドルは「圧力にさらされ、脆弱な状況が続く」可能性があるという見方を示した。

CMEのフェッドウォッチによると、市場はFRBが3月に利下げを開始する確率を約79%織り込んでいる。

ユーロ/ドルは0.91%安の1.0944ドル。

S&Pグローバルがまとめたユーロ圏の12月のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)は好不況の分かれ目である50を18カ月連続で下回った。

ポンド/ドルは0.82%安の1.2619ドル。

円は対ドルで0.75%下落し、1ドル=141.94円。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.3%上昇。米規制当局が現物ビットコイン上場投資信託(ETF)を近く承認するとの楽観的な見方に支援され、一時、22年4月以来初めて4万5000ドルを上回った。

ドル/円 NY終値 141.98/141.99

始値 141.83

高値 142.21

安値 141.51

ユーロ/ドル NY終値 1.0947/1.0951

始値 1.0968

高値 1.0971

安値 1.0939

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル首相「レバノン停戦を確実に履行」、安保閣

ワールド

カナダ首相、米関税巡り州と協議へ トランプ氏主張に

ビジネス

米ベスト・バイ、通期業績予想引き下げ 家電需要の低

ワールド

トランプ関税、インフレを悪化させ雇用を奪う=メキシ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    こんなアナーキーな都市は中国にしかないと断言できる!?──重慶市の通勤風景がtiktokerに大ヒット
  • 4
    早送りしても手がピクリとも動かない!? ── 新型ミサ…
  • 5
    放置竹林から建材へ──竹が拓く新しい建築の可能性...…
  • 6
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 7
    バルト海の海底ケーブル切断は中国船の破壊工作か
  • 8
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 9
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 10
    トランプ関税より怖い中国の過剰生産問題
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 6
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 7
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 8
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中