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マースク、アジア─欧州航路の大半をスエズ運河経由で計画

2023年12月28日(木)21時06分

デンマークの海運大手APモラー・マースクがアジア─欧州航路のコンテナ船の大半をスエズ運河経由とし、アフリカ南部の喜望峰を回る船を少数にとどめる計画であることが28日に分かった。コペンハーゲンで9月撮影。(2023年 ロイター/Jacob Gronholt-Pedersen/File Photo)

Louise Rasmussen

[コペンハーゲン 28日 ロイター] - デンマークの海運大手APモラー・マースクがアジア─欧州航路のコンテナ船の大半をスエズ運河経由とし、アフリカ南部の喜望峰を回る船を少数にとどめる計画であることが28日に分かった。

マースクは、紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船への攻撃が相次いだことを受け、今月、航行ルートを喜望峰回りに変更した。ただ、米国主導で多国籍の商船保護措置が発表されたことを受け、24日には紅海南部とアデン湾での航行再開に向けた準備を進めていると明らかにしていた。

マースクの予定表によると、今後数週間は同社の船舶50隻以上がスエズ運河を利用する。これまで約10日間は26隻が喜望峰ルートを取っていたが、このルートを取る予定の船舶は5隻しかない。

ただマースクによると、提携先の地中海海運会社(MSC)は、出航場所や日時、行き先に関係なく自社の船舶を引き続き喜望峰ルートを取る。

ドイツの海運会社ハパックロイドも航行ルートを検討していたが、27日、スエズ運河を通るのはなお危険とし、判断を29日に先送りした。

ロイター
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