米下院議長が暫定予算案、与野党から反対の声 政府閉鎖期限迫る

米下院のジョンソン議長は11日、1週間後の政府機関閉鎖回避を目的とした共和党の暫定予算案を発表した。ただ、与野党双方から反対の声が出ている。米議事堂で10月撮影(2023年 ロイター/Sarah Silbiger)
David Morgan
[ワシントン 11日 ロイター] - 米下院のジョンソン議長は11日、1週間後の政府機関閉鎖回避を目的とした共和党の暫定予算案を発表した。ただ、与野党双方から反対の声が出ている。
同案は軍や運輸、農業など一部政府業務が来年1月19日まで、それ以外は2月2日までの歳出をまかなう内容となっている。下院共和党は14日の可決を望んでいる。
イスラエルやウクライナへの支援といった追加予算は盛り込まれていない。
下院と上院は17日までにバイデン大統領が署名できる歳出案に合意しなければならない。
ただ、今回の案について、下院共和党の保守強硬派「フリーダム・コーカス(自由議連)」のメンバーで、歳出削減を含めるよう求めていたチップ・ロイ議員は「100%反対だ」とソーシャルメディアに投稿。
民主党のブライアン・シャッツ上院議員は「超複雑」で「無意味」と非難した。ホワイトハウスのジャンピエール大統領報道官は発表文で「下院共和党は両党の議員から非難されている不真面目な提案で貴重な時間を無駄にしている」と述べた。