KBN3GZ0GC

4月27日、トランプ米政権の高官は、ロシアとウクライナに和平交渉の進展を迫った。写真は26日、バチカン市で会談するトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領。ウクライナ大統領府提供(2025年 ロイター)
David Morgan Doina Chiacu
[ワシントン 27日 ロイター] - トランプ米政権の高官は27日、ロシアとウクライナに和平交渉の進展を迫った。トランプ氏は前日、バチカン市で行われたローマ教皇フランシスコの葬儀に先立ち、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。
ルビオ米国務長官はNBCの「ミート・ザ・プレス」で「すぐに実現する必要がある。実現しないのであれば、この努力に時間と資源を捧げ続けることはできない」と強調。米国は今後1週間で、会談の仲介を続けるか、それとも他の問題に集中する時期なのかを検討するとした。
トランプ氏は26日、ゼレンスキー氏との会談後、ロシアはウクライナの民間地域を攻撃すべきでないと主張。ロシアと取引する第三国を対象にする2次制裁が必要かもしれないと圧力を強めた。
ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)は27日、ゼレンスキー氏との会談は合意に達するというトランプ氏の決意を裏付けるものだと指摘。FOXニュースの「サンデーモーニング・フューチャーズ」で「会談は、トランプ大統領にとって、平和を求める大統領として歴史に残るだろう」と語った。トランプ大統領はロシア、ウクライナ首脳に「不満を表明」したが、合意交渉に協力する決意は変わらないという。
一方、ロイターが25日に報じたところによると、ウクライナと欧州の当局者は、ウクライナとロシアの停戦を巡ってトランプ米政権が提示した提案に反発している。ドイツのピストリウス国防相は27日、ウクライナは米の提案に同意すべきではないと述べ、停戦の見返りとして領土の大部分を割譲するのは行き過ぎとの認識を示した。