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2025年03月15日(土)00時29分

12─14日にカナダ・ケベック州で開催されている会合主要7カ国(G7)外相会談は、結束を示すことを目的とした共同声明で合意に達した。(2025年 ロイターSAUL LOEB/Pool via REUTERS)

John Irish Daphne Psaledakis

[ラ・マルベ(カナダ) 14日 ロイター] - 12─14日にカナダ・ケベック州で開催されている会合主要7カ国(G7)外相会談は、結束を示すことを目的とした共同声明で合意に達した。ウクライナの領土保全を支持するとともに、ロシアに対し停戦を受け入れなければさらなる制裁を受ける可能性があると警告した。

今回の会合では、ウクライナや中東に関する文言や、中国に対するより厳しい表現を求める米国の意向などより、最終声明の作成は困難を極めていた。

停戦を確実にするために安全保障を担保する(guarantee)ことが必要と言及していた以前の文言は「約束(assurance)」に置き換えられたが、ロシアに対し、ウクライナに続いて停戦に同意するか、原油価格の上限設定を含むさらなる制裁に直面するかのどちらかを選択するよう警告。「G7諸国はロシアに対し、対等な条件で停戦に合意し、それを完全に実施するよう求めた。いかなる停戦も尊重されなければならないと強調し、ウクライナが新たな侵略行為を抑止し防衛できるよう、強固で信頼できる安全保障体制の必要性を強調した」としている。

また最終声明では、G7は力や威圧によって台湾海峡の現状を変えようとするいかなる一方的な試みにも反対すると述べた。

一方、イスラエル・パレスチナ紛争の二国家解決については議論が続いているもよう。最終草案では二国家解決については触れられていない。従来の草案でその重要性を強調していた文言は削除された。

ロイター
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