コラム

本性を現した岸田政権

2021年11月15日(月)14時17分

先の総選挙では、竹中平蔵を遠ざけた自民党が変わることを期待して自民党に投票した人もいただろう。しかしその期待は、竹中平蔵の復権というかたちで裏切られた。しかし以前の記事で書いたように、少し思考を働かせれば、そもそも自民党の変化に期待することはできなかったはずだ。そして事実変わらなかった。

もちろん、騙す方と騙された方では騙す方が悪い。だが、大手メディアは自民党には変化が無理であることを最初から分かっていたはずだ。にも拘わらず、それを期待させるような報道をしていた罪は重いといえるだろう。

プロフィール

藤崎剛人

(ふじさき・まさと) 批評家、非常勤講師
1982年生まれ。東京大学総合文化研究科単位取得退学。専門は思想史。特にカール・シュミットの公法思想を研究。『ユリイカ』、『現代思想』などにも寄稿。訳書にラインハルト・メーリング『カール・シュミット入門 ―― 思想・状況・人物像』(書肆心水、2022年)など。
X ID:@hokusyu1982

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