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起業の相談に「やめたほうがいい」と藤野氏が返す理由
ハヤカワ氏は現在27歳。25歳を過ぎた頃から一人の社会人として認められ始め、過度な批判は影を潜めたと感じている。
「ここから先は自分の成果次第で評価していただいて構わない。ダメだったら『すみません~』と謝れば済む話。一発アウトで退場な社会でもないと思うので、寛容なうちは打席に立って打ちたい」
何度も失敗を経験し、多くの人に迷惑をかけてきたと語るハヤカワ氏。そのたびに自分自身に問われるのは「誠実であれるかどうか」。失敗したときこそ誠実であれ、と自分を戒めてきたからこそ、いろいろな人に寛容に対応してもらったと振り返る。
これに対し、藤野氏は「挑戦しない人ほど、世の中は不寛容だと思っている。起業に関する相談をよく受けるが、『やめたほうがいい』と返すことにしている。それでもやった人を応援する。他人に言われて挫ける人に起業は向いていないから」と語る。
そして、「他人に言われて諦める人」と「眠れない人」はイコールとの見解を示した。
最後にハヤカワ氏は、起業を目指す若者に向けて次のようなメッセージを送る。
「私は起業肯定派ではない。学びも多いが大変なこともたくさんあるので、『腹決まり』していない状態だとしんどいと思う。起業以外の選択肢があるなかで、本当に起業が最短ルートであれば、その気持ちをいろいろな人に話せばきっと助けてくれるはず。『まずはやってみよう』という気持ちが率先しているくらいでちょうどいいと思う」
考えても仕方のないことはとりあえず脇に置き、小さなチャレンジを続け、ミスをしたときこそ誠実に――。簡単そうに見えて忘れがちだが、すべての社会人に共通する心構えかもしれない。
構成・酒井理恵
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