「YouTubeですら稼げている」時代、元NewsPicks佐々木紀彦氏は映像メディア立ち上げへ
「お金のまなびば!」より
<カリスマ投資家・藤野英人氏と佐々木紀彦氏は「今こそ起業のチャンス」という点で考えが一致。ふたりの対談は、リスクの考え方から動画メディアの可能性へと広がっていった>
ひふみ投信シリーズのファンドマネージャーとして知られる藤野英人氏と、お金や投資、経済について学んでいくYouTubeチャンネル「お金のまなびば!」。
今回取り上げる動画「【藤野英人×佐々木紀彦】起業するなら今がチャンス!?チャンスだらけの日本は新たなフェーズへ」では、経済ニュースメディア「NewsPicks」取締役を退任し、起業準備中の佐々木紀彦氏と対談。
新型コロナウイルスは世界の経済に深刻な打撃を与えており、苦境に立たされている経営者も多い。しかし、藤野氏と佐々木氏は「社長になるなら今がチャンス」と口をそろえる。
「時代の変化とともにコロナがやって来たのか、コロナが時代を変えたのかは分からないが、結果的に今までの社会秩序や考え方が激変した。時代が変化しつつある今、これまでの『安定路線』はむしろハイリスク・ローリターンになっている可能性がある」と、藤野氏。
開催が延期になった東京2020オリンピック・パラリンピックを筆頭に、コロナにより予定調和はことごとく壊された。
今や大企業も一生安泰とは言い切れず、ビジネスモデルの転換や改革を迫られている。資本金や会社設備がなくても簡単に起業できる時代になり、ビジネスの「勝ちパターン」が根底から変わった可能性がある、と藤野氏は言う。
「5年後や10年後、個人の起業が常識になる時代がくる。だから、競争率が上がる前の今がチャンス。起業はリスクがありそうに見えるが、大きな借金をしない限りほとんどリスクはない。サラリーマンに戻るなら話は別だが、一回失敗しても、その失敗に価値を付けてくれる人が必ず現れる」
たとえ失敗しても「挑戦したこと」の価値が上がるようになったというわけだ。佐々木氏も、「経営や起業で世の中を変えられる機会が来たという直感があった」と自らの起業理由を話す。
動画メディアは稼げるのか――アメリカ・韓国との決定的な差
新聞をデジタル化し、各界の専門家がコメンテーターとして活躍することで、人々のメディアとの接し方を大きく変えた「NewsPicks」。
初代編集長である佐々木氏は、「ビジネスを語っているのに自分で本格的に経営をしたことがない」というコンプレックスを抱えていたと話す。その彼が次に目指すのは、自らもプレーヤーとなり、"経営のプロ集団"として発信する新しい経済映像メディアだ。
コロナ禍でますます需要が増したYouTubeは、今や新たなメディアとしての地位を築いたといえるが、動画メディアは今後"稼げる"領域になるのだろうか。
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