コラム

ピート・ブティジェッジ大統領への道

2021年12月02日(木)16時30分

不足しているのは国際政治に関するキャリアのみ

民主党内には大統領候補者として、ミッシェル・ルーハン・グリシャム・ニューメキシコ州知事、グレッチェン・ホイットマー・ミシガン州知事など、女性の有力な州知事が存在しているが、知名度・実績面でブティジェッジ運輸長官が頭1つ抜けていくことは間違いない。

ブティジェッジ運輸長官に不足しているキャリアは、国際政治に関するキャリアのみとなっており、仮に彼が大統領を本当に目指す場合は任期途中で何らかの対外ポストに転出する可能性もある。今後も次期民主党大統領候補者の席に最も近い人物として、ブティジェッジ運輸長官の動きに注目していきたい。

プロフィール

渡瀬 裕哉

国際政治アナリスト、早稲田大学招聘研究員
1981年生まれ。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。 機関投資家・ヘッジファンド等のプロフェッショナルな投資家向けの米国政治の講師として活躍。日米間のビジネスサポートに取り組み、米国共和党保守派と深い関係を有することからTokyo Tea Partyを創設。全米の保守派指導者が集うFREEPACにおいて日本人初の来賓となった。主な著作は『日本人の知らないトランプ再選のシナリオ』(産学社)、『トランプの黒幕 日本人が知らない共和党保守派の正体』(祥伝社)、『なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか』(すばる舎)、『メディアが絶対に知らない2020年の米国と日本』(PHP新書)、『2020年大統領選挙後の世界と日本 ”トランプorバイデン”アメリカの選択』(すばる舎)

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