- HOME
- コラム
- リバタリアン・マインド
- トランプの扱いを巡って米国共和党の内紛は三国志状態…
トランプの扱いを巡って米国共和党の内紛は三国志状態へ
(3)トランプ派
保守派の一部及びトランプ支持のアウトサイダーが融合したグループ。一見するとレーガン保守派と近い主張を展開しているように見えるが、必ずしもその行動原理は保守派的な思想に依拠しているわけではなく、トランプ個人を崇拝する人物依存の傾向を示す。(トランプがレーガン保守派に担がれていたので保守的な主張に共鳴していただけと見ることも可能)。
従来までの政治の在り方に強い不信感を持っており、Qアノン的な主張に与している人々が多いことにも特徴がある。
勢い自体はあるものの、政策立案能力や組織統制力に欠けており、実際に物事を実行するための実務能力が極めて低い。大統領候補者としては、トランプ自身、トランプ一族、ポンペオ前国務長官などを擁する。
共和党はバイデンに対抗する前にまずは内なる敵との闘い
この3つのグループが共和党内で内紛を起こしており、党内の主導権争いを展開しているのが現状だ。そして、お互いに弱みを持っており、対立勢力を排除することもまた困難な状況となっている。
そのため、今後、政局運営と中間選挙を見据えて、各勢力が自らの強み・弱みを意識しながら、共和党内を掌握するための激しい鍔迫り合いを繰り広げることになるだろう。共和党はバイデンに対抗する前にまずは内なる敵との闘いに決着をつける必要を迫られている。
日本のサイバーセキュリティが危ない!時代に逆行した法案が導入検討されている 2024.03.19
トランプ新政権の外交安全保障を「正しく予測」する方法 2024.02.26
サウジアラビア人社長の日本愛が創る「日本の中東ソフトパワー」 2024.02.16
ウクライナに対する復興支援に日本の納税者の納得はあるのか 2024.02.02
独走するトランプ前大統領の再登板に死角はあるのか 2024.01.29
日本は喫煙に関するよりマシな選択肢を得ようとする欧州諸国を見習うべきだ 2023.12.11
日本政府のスマホアプリ規制、欧州のマネして拙速なリスクを取る必要があるのか 2023.11.29