コラム

サイバー攻撃にさらされる東京オリンピック:時限法も視野に

2016年03月07日(月)16時45分

時限法も視野に

 昨年、日本年金機構に対するサイバー攻撃が発覚して大騒ぎになった。しかし、この事案は、年金情報がとられたために注目を集めたが、NHKの調べでは1000を超える組織が同時に攻撃を受けていた。

 2012年のロンドン・オリンピックでは、数え方にもよるが、2億件のサイバー攻撃が行われたという。2012年から8年後の2020年の東京オリンピックでは、さらに多くの攻撃、さらに高度な攻撃が来るだろう。

 もはやそれが避けられないのなら、リスクをチャンスに変えるしかない。思い切った対策と、そのための投資が必要である。それによって日本のサイバースペースをクリーンにすべきだろう。日本では敬遠されがちの通信の監視も視野に入れるべきである。オリンピックまでの時限付きで試すオリンピック特別措置法も「あり」ではないだろうか。

プロフィール

土屋大洋

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。国際大学グローバル・コミュニティセンター主任研究員などを経て2011年より現職。主な著書に『サイバーテロ 日米vs.中国』(文春新書、2012年)、『サイバーセキュリティと国際政治』(千倉書房、2015年)、『暴露の世紀 国家を揺るがすサイバーテロリズム』(角川新書、2016年)などがある。

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