「何百人もの患者が夜中に避難」イスラエルがガザの病院をミサイル攻撃した理由

4月13日、イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザの主要病院「アル・アハリ・アラブ病院」にミサイル2発を撃ち込んだ。医療関係者によると、攻撃で救急部門が機能停止に追い込まれ、他の建造物も被害を受けた(2025年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)
イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザの主要病院「アル・アハリ・アラブ病院」にミサイル2発を撃ち込んだ。医療関係者によると、攻撃で救急部門が機能停止に追い込まれ、他の建造物も被害を受けた。
医療関係者によると、攻撃直前にイスラエルの治安関係者を名乗る人物から電話があったことから、事前に患者を避難させていたという。
攻撃による死傷者は今のところ報告されていない。イスラエル軍は声明を発表し、病院はイスラム組織ハマスが攻撃を計画するために使用していたと主張。攻撃前に民間人への被害を減らすための措置を講じたとした。ハマス側はイスラエルの主張を否定、国際的な調査を求めた。
ガザ保健省によると、病院はもはや機能できない状態になった。報道官は「何百人もの患者や負傷者が夜中に避難を余儀なくされ、多くが医療を受けられず路上におり、命の危険にさらされている」と述べた。
一方、ハマスの代表団は13日、ガザの停戦交渉を仲介するエジプトの首都カイロを訪問し、新たな停戦案を巡って協議を開始している。


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