米ステルス戦闘機とロシア軍用機2機が「超近接飛行」...アラスカ上空で撮影されたとみられる映像が話題に
Russian Bomber Intercepted by F-35 Jet off US Coast—Video

ツポレフTu-95爆撃機 aarrows-Shutterstock
<米空軍のF-35のすぐ近くをスホーイSu-35戦闘機とツポレフTu-95爆撃機とみられるロシア機が飛行>
米アラスカ周辺で、アメリカのステルス戦闘機とロシア軍用機2機(うち1機は爆撃機)が極めて接近した状態で飛行する様子が撮影され、その映像がソーシャルメディア上で拡散されている。
【動画】米ステルス戦闘機とロシア軍用機2機が超近接飛行...アラスカ上空で撮影されたとみられる映像が話題に
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の報道官は本誌に対する声明の中で、動画に映っているロシア機の操縦は「プロの空軍がするとは思えないもの」と述べた。
本誌はロシア国防省に電子メールでコメントを求めている。
米軍は周辺を飛行するすべての航空機を迅速に識別するという国家安全保障上の理由から、アラスカ州の周囲に広大な防空識別圏(ADIZ)を設けている。
アメリカとカナダが共同で運用する連合防衛組織であるNORADは、北米の航空宇宙および海上に関する警戒・管理を担っている。NORADによれば、アラスカ周辺のADIZではロシアの定期的な活動が見られるが、これを脅威とは見なしていない。
同組織は2024年7月、アラスカ周辺のADIZで初めて中国の戦略爆撃機を確認した。中国がロシアと合同哨戒飛行を実施した際のことだ。
今回の米軍機とロシア機が接近している動画は4月4日、ロシア航空宇宙軍との関連を指摘されているテレグラムチャンネル「ファイターボマー(Fighterbomber)」によって公開された。そこには、米空軍のF-35A戦闘機が氷に覆われた大地(あるいは海)の上空でロシア軍機2機と並んで飛行する様子が映っている。