中国が太平洋における米中の戦力バランスを逆転させる「最強兵器」を発表
China Unveils Game-Changing Weapon That Could Decide Future Wars
2月に、中国語の学術誌「メカニカル・エンジニア」で最初に公開された。
海底ケーブルを切断する能力を有すると明らかにした国は、中国が初めてだ。ただしこの装置の目的は、民間の引き揚げ作業や、海底での採掘だとされている。
米インタレスティング・エンジニアリング誌が発明者の話として引用しているところによれば、この装置は、「奮闘者」や「海斗一号」といった深海潜水艇での使用を想定して開発されている。チタン合金外殻と特殊な密閉構造のおかげで、深海の強い水圧にも長時間耐えられる。
さらに毎分1600回転という速さで回転するダイヤモンドエッジ研削ホイールにより、ケーブルを包むスチールの保護層を素早く切断できる。
海外の中国観測筋は、この装置に警戒の目を向けている。この装置は武器に転用される可能性があるうえ、中国政府には民間企業も徴用する法的権限があるからだ。グアムを含む太平洋の米軍基地を結ぶ軍事通信が妨害される懸念が浮上している、とサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は報じている。
米ジャーマン・マーシャル財団インド太平洋プログラムのマネージング・ディレクターを務めるボニー・グレイザーは、X(旧ツイッター)で次のように述べている。「中国は、海底ケーブル切断には関与していないと主張している。それならなぜ、水深最大4000メートルのケーブルも切断できる強力な切断装置を発表したのか」