ウクライナの原発を「米国が所有」とトランプ...ゼレンスキーとの首脳会談で提案

トランプ米大統領は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行った。2024年9月撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton)
トランプ米大統領は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行った。両首脳は約1時間の協議で、ロシアとウクライナの紛争終結に向けて協力することで合意した。
また、ホワイトハウスの声明によると、トランプ大統領はウクライナの原子力発電所の運営を支援し、場合によっては米国が所有する可能性を示唆した。
ロシア軍が占拠するウクライナ南部のザポロジェ原子力発電所に言及しているとみられる。
トランプ大統領とゼレンスキー大統領の協議は、2月29日のホワイトハウスで激しい口論となった直接会談以来初めて。
トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「ゼレンスキー氏との非常に良い電話会談を終えた。われわれは順調に進んでいる」と投稿。「議論の多くは、ロシアとウクライナの要求とニーズを一致させるために、昨日プーチン大統領と行った電話会談に基づいていた」とした。
ホワイトハウスによると、トランプ大統領はゼレンスキー大統領に対し、プーチン大統領との電話会談の概要を説明。ゼレンスキー大統領はトランプ大統領に米国の支援に謝意を示した上で、ロシアの攻撃から民間人を守るために追加的な防空支援を要請。トランプ大統領はこれに対し、欧州で防空関連の装備を確保することに協力すると伝えた。