「アメリカ人になりたくない」グリーンランドがトランプに「ノー」
Greenland Rejects Trump: 'We Don't Want to Be Americans'
今回の選挙で30%近い得票率を記録した民主党は、デンマークからの段階的な独立を主張している。4年前の9%から得票率を大きく伸ばしたことから、今回の選挙結果は、トランプの主張するグリーンランド併合に対する有権者の反発が反映されたものとみられている。
デンマークのオールボー大学で北極圏研究の責任者を務めるカリーナ・レンは、英ガーディアン紙の取材に対し、「有権者は外部からのあらゆる扇動に惑わされることなく、冷静に日常生活の問題を見つめることができた。この選挙は、グリーンランドの市民が、自分たちの社会を内側からどのように発展させていくのかを考える機会となった」と回答した。
エーエデは選挙結果を尊重するとしながらも、「暫定的に首相の職務を果たす責任がある」として、できるだけ早く各党の党首を招集するよう指示している。民主党は今後数日間で他の政党と連立政権を形成すると見込まれており、新政権はアメリカによるグリーンランド併合に反対することが確実視されている。
アメリカとグリーンランドの間で続く緊張関係が、今後どのように展開するかは不透明だ。