ウクライナ軍はクルスク撤退目前? ネットではロシアの猛攻とアメリカの軍事支援停止は示し合わせたようだ、との憶測も
Russia Recapturing Kursk Sparks US Coordination Claims
アメリカは3月初め、ウクライナ向けの軍事物資の輸送を全面的に停止。その直後にウクライナへの軍事情報の提供も打ち切った。支援が再開されたのは、3月11日にサウジアラビアでアメリカとウクライナの高官協議が行われてからだ。
「この支援中断により、多数のウクライナ兵が命を落とした」と、ウクライナ大統領府のスタッフは匿名を条件にタイム誌に語った。
アメリカの軍事支援停止で最も深刻な打撃を受けたのは、クルスク州におけるウクライナ軍の作戦だと、このスタッフは明かした。「クルスクに限らず、ロシア領内の占領地域全て」で、ウクライナ軍は劣勢に追い込まれているという。
ロシアの反体制派で、公開情報に基づきロシア軍の活動を追跡している調査団体「紛争情報チーム」のルスラン・レビエフ代表は12日、スジャから「ウクライナ軍が撤退し始めた」と発表した。
ロシアの著名な軍事ブロガーも12日、ロシア軍はスジャの工業地帯に陣取り、ウクライナ軍の補給路を断ち切るため、ウクライナ北東部のスームィからクルスクに向かう主要ルートでウクライナの輸送車両を攻撃していると伝えた。スジャを「陸の孤島」にしようという作戦だ。