世界最大の氷山、サウスジョージア島沖で座礁...生態系への影響は?
Mapped: World's Largest Iceberg Runs Aground Off South Georgia
「A23a」座礁の生態系への影響...専門家たちの見解は?
英国南極調査局(BAS)の海洋学者であり、「OCEAN:ICE」プロジェクトの共同リーダーであるアンドリュー・マイヤーズ博士は、次のように述べた。
「今後どのような展開を見せるのか、非常に興味深い。科学的な観点からも、氷山が地域の生態系にどのような影響を与えるかを調査したい。座礁によって巻き上げられた栄養素や、氷山の融解による影響がペンギンやアザラシなどの生態系全体に食糧供給の面で貢献する可能性がある。我々は現在、大型氷山が海洋循環や化学組成、支えている生態系にどのような影響を及ぼすかについて、複数の研究を進めている」
また、英国の極地研究船「サー・デイビッド・アッテンボロー号」に乗船中の生物学者ヒュー・グリフィス教授はBBCの取材に対し、次のように語った。
「すべての氷山は、最終的に溶けて消えてしまう運命にある。A23aがここまで長く持ちこたえ、面積のわずか4分の1しか失っていないのは驚くべきことだ。もし氷がなければ、現在の海洋生態系は存在しなかっただろう。これらの生態系は世界で最も生産性の高いものの一つであり、シロナガスクジラのような地球最大の動物を支える役割を果たしている。」
科学者たちは引き続きA23a氷山の動向を監視し、その崩壊プロセスが地域の生態系にどのような影響を与えるのかを詳しく調査していく予定だ。

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