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トランプ関税で値上がりが予想される品目まとめ

List of Items That Could Rise in Price After Donald Trump's China Tariffs

2025年2月7日(金)18時30分
ケイト・ナレピンスキー クレア・ディッキー

メキシコとカナダの対米関税は?

トランプ大統領は2月1日、メキシコ、カナダ、中国からの輸入品に関税を課す大統領令に署名した。

トランプは、違法なフェンタニルの製造と輸出を抑制して「アメリカ人を守る」ため、カナダとメキシコについてはアメリカに入国する不法移民を減らすため、関税が必要だと述べた。

しかしメキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は3日、25%の関税は1カ月延期になると発表。トランプは同日、予定していたカナダの輸入品に対する25%の関税も30日間見合わせることで合意した。これに先立ちカナダのジャスティン・トルドー首相は、新たな国境警備政策と麻薬密売対策を発表していた。

当面は、中国からの輸入品に対する関税の影響が最も差し迫っている。アメリカの消費者や企業は、中国から調達する製品のコスト上昇への対応を強いられる。

そうした関税が発動された今、経済への長期的な影響は依然として見通せない。

消費者は長期的に、そうした関税の経済的影響を受ける可能性があるとマクブライドは予想する。追加関税を免れるため、サプライチェーンを他国に移そうとする企業もあるかもしれない。

「もし関税が継続的に維持されれば、そうした関税の影響がない別の国やアメリカ国内に製造を移転する可能性が高まる」とマクブライドは話し、「消費者にとっては、そうした製品の調達方法や消費者が支払う値段の方が、出費の削減やそうした製品の買い控えよりも影響は大きいだろう」と指摘した。

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