トランプ大統領、ガザのパレスチナ人受け入れをヨルダンとエジプトに要求...両国の反応は?
イスラエルからの攻撃でガザでは数万人が犠牲となり、人道的に見て悲惨な状況に陥っている。一方で、ガザはパレスチナ人が将来のパレスチナ国家の一部として望んでいる土地となっている。
ユダヤ人入植者をガザに帰還させることを繰り返し要求してきたイスラエルのスモトリッチ財務相は、トランプ氏の呼びかけを「素晴らしいアイデアだ」と歓迎し、実現に向けた計画策定に取り組むと表明。これに対してイスラエルのネタニヤフ首相は、そうしたスモトリッチ氏が提唱していた考えを繰り返し否定してきた。
ハマス当局者からは、ガザから永久に追放されることへの不安の声が相次いだ。政治局員のバセム・ナイム氏はロイターに対し、パレスチナ人は「トランプ氏の提案で発表されたような、たとえ表面的には復興へ向けた善意からの措置に見えるようなものであっても、いかなる申し出や解決策も受け入れない」と話した。
別のハマス当局者のサミ・アブ・ズーリ氏はロイターに対して「ガザの人々は死に耐え、祖国を離れることを拒否してきた」と訴え、トランプ氏に対してバイデン前米大統領が試みた「失敗した」アイデアを繰り返さないように求めた。


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