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イーロン・マスク

英独の極右を支持して憎悪を煽るトランプの「右腕」イーロン・マスク

Elon Musk Makes Major Push in Europe to Boost German, British Far-Right

2025年1月7日(火)20時41分
ピーター・エイトケン

新年早々の1月6日にはイギリス政府に矛先を向け、服役中の極右活動家トミー・ロビンソン(本名スティーヴン・ヤクスリー=レノン)の釈放を求めた。

ロビンソンは、人種差別主義的で反イスラムとされる極右政治団体「イングランド防衛同盟(EDL)」の一員で、イギリスの著名な極右活動家のひとりだ。

ロビンソンは現在、法廷侮辱罪で禁錮1年6カ月の実刑判決を受け服役している。シリア難民に対する恐怖と怒りを煽る虚偽発言で2021年に名誉棄損で有罪になったが、それでも執拗に偽の主張を繰り返した。ロビンソンが服役するのは今回で5度目だ。

マスクは1月3日、トミー・ロビンソンが登場する1時間45分のドキュメンタリー動画を丸ごとX(旧ツイッター)に投稿し、「トミー・ロビンソンを釈放せよ!(Free Tommy Robinson!)」と訴えた。

米政治メディアのポリティコは、マスクのロビンソン支持にショックを受けた多数の英国会議員の話を伝えている。匿名希望のある労働党議員は、マスクの発言を「危険だ」と述べ、別の議員は「人を巧みに操るレトリックだ」と呼んだ。

リフォームUKを率いるナイジェル・ファラージも、ロビンソンに関しては「意見が違う」と、マスクから距離を置こうとした。するとマスクは1月5日、リフォームUKの党首交代を求めた。

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