「パーンツィリ-S1」撃破の「迫力映像」をウクライナ国防省が公開...防空システム5基破壊で3億5000万ドル相当の打撃
Russia Loses Five Air Defense Systems Worth $350M in a Day
ウクライナ海軍は6日、パーンツィリ-S1を2基とOSA1基を1日のうちに破壊したと発表。ウクライナ国防省もまた、ヘルソン州に配備されていたパーンツィリ-S1が1基破壊されたことを確認し、ドローンが標的に接近する様子とする12秒間の動画を共有した。
従軍記者アンドリー・ツァプリエンコは、24時間のうちにS-300防空システム2基が破壊されたと投稿した。
本誌はこれらの主張を独自に検証できなかった。
ロシアの防空能力が低下すれば
ウクライナ海軍は6日、ソーシャルメディアの公式チャンネルで次のように綴っている。
「ウクライナ海軍は、ウクライナ国防軍の他の部隊とともに陸・海・空で敵を撃破し続けている」
ウクライナ国防省も6日、X(旧ツイッター)で次のようにコメントした。
「『類を見ない』金属くずがまた一つ。ヘルソン州でウクライナのドローンがパーンツィリ-S1対空システムを破壊した」
(編集部注:ウクライナ国防省の投稿にある『類を見ない』という表現は、自国の兵器・軍事力を誇示する際にロシアがたびたび用いる表現であり、ここではそのことを踏まえて皮肉を込めて使用しているとみられる)
ツァプリエンコは6日、自身のテレグラムチャンネルで「南部国防軍の管轄区域で、敵のS-300防空システムが24時間以内に2基破壊された」と伝えた。
アメリカのシンクタンク戦争研究所(ISW)のアナリストは以前、ウクライナ軍はロシアの防空能力を低下させるための作戦を実行している可能性が高いと分析し、もし成功すれば「ウクライナは長期的に、有人固定翼の空軍力をより有効活用できるようになるだろう」と述べていた。
(翻訳:ガリレオ)

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