最新記事
野生生物

「時間が止まった...」全裸で遊泳中に「子連れの巨大クマ」に遭遇、命の危機を免れた男性が語る「恐怖の瞬間」

Encounter With a Grizzly

2025年1月7日(火)14時39分
セス・シュティア(環境科学者、冒険家)
セス・シュティア(Seth Shteir)

巨大グマとの遭遇でシュティアは大きな気付きを得た SETH SHTEIR

<大自然の中で遭遇した決死の事態が、人間なんて取るに足りない存在だと教えてくれた>

アメリカでは昨年、大統領選が終わって、今は誰もがこの国の未来を案じている。だがそこにはある種の人間中心主義、つまり自然との関わりにおける私たち人間の思い上がりがあるのではないか。筆者は先頃、そこのところを改めて自然から教えられた。

【動画】「クマvsワニ」の勝者は? フロリダの川で撮影されたまさかの対決シーン

それは最高に素敵な秋の一日だった。空はどこまでも青く、黄色く染まったポプラの葉がそよ風に舞っていた。


パートナーのナタリーと私は、カヌーでブラックフット川を下っていた。カヌーはいい。日頃の憂さを忘れて自然に溶け込める。パドルから滴る水に差す日の光。時に豪快、時に優しい水の音。川岸の湿った土や木々の匂い......。

しばらく進んだところで一休み。シーズン最後のスキニーディップ(全裸での遊泳)に挑んだが、水が冷たいのですぐに川から上がり、体を拭きつつ岸辺に転がる小石に目を転じた。珍しい石との出合いも、こういう川下りの楽しみの1つだから。

ハート形の石、鳥の形をした石、人の顔みたいな石。楕円形、三角形、あるいは卵形の石。赤みがかった石、エメラルドグリーンの石、カナリア色の石。

拾って、どれを持ち帰るか決めるのに夢中で、私たちは対岸でカラスが耳障りなほど大きな声で鳴き出したのに気付かなかった(ちなみにナタリーは地質学者だ)。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日本の働き掛け奏功せず、米が相互関税24% 安倍元

ワールド

ロシアが企業ビル爆撃、4人死亡 ゼレンスキー氏出身

ビジネス

米関税24%の衝撃、日本株一時1600円超安 市場

ワールド

米連邦地裁、収賄疑惑のNY市長の起訴棄却 政権の「
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 9
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のため…
  • 10
    トランプ政権でついに「内ゲバ」が始まる...シグナル…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中