南シナ海周辺国で中国に対抗するミサイル調達進む──インド、アメリカから
China's territorial ambitions challenged by new missiles on doorstep
12月19日に開幕した第2回ベトナム国際防衛展示会には、駐ベトナムインド大使のサンディープ・アリヤとインド軍の高官らが出席。インド政府の同地域への戦略的な関与を強調した。
一方フィリピンは、海上防衛を強化するため米陸軍の中距離能力(MRC)ミサイルシステム「タイフォン」を購入したい考えだ。フィリピン・デイリー・インクワイアラー紙は、フィリピン陸軍のロイ・ガリド中将が記者会見で「わが国の群島防衛に適しており効果的であると考え、(タイフォンの)調達を計画している」と述べたと報じた。
「タイフォン」ミサイルシステムは既に2024年4月から、フィリピンで最も人口の多いルソン島に米軍が配備している。
米国とフィリピンは「タイフォン」配備は訓練のためだと強調するが、中国は強く抗議している。フィリピンのギルベルト・テオドロ国防相は、同システムは特定の国ではなく全般的な「安全保障上のリスクや脅威、挑戦」に対応するためだと述べた。
「タイフォン」システムの機動性や地上・空中の標的への対応能力で、フィリピンの軍事力は大幅に強化できる。「タイフォン」にはトマホーク巡航ミサイルを搭載でき、同ミサイルの射程約2400キロは南シナ海にある中国の人工島や中国東部の沿岸地帯の大部分をカバーすることになる。