アサドは国民から強奪したカネ2億5000万ドルをロシアに空輸していた
Assad Airlifted $250 Million to Moscow Before Fleeing Syria: Report
貿易データを専門とするアメリカ企業インポート・ジーニアスから得られたロシアの貿易データでは、2019年5月13日、100ドル札で1000万ドルを運ぶ飛行機が、モスクワのヴヌーコヴォ国際空港に着陸したことが示されている。
2018年3月から2019年9月の間に、合計で21回のフライトで、申告額にして2億5000万ドル以上が運ばれたとFTは報じている。2018年以前には、こうした現金輸送の記録はなかったと、同紙は付け加えた。
アサドは12月16日、ロシアに亡命後初めて公の場で声明を発表し、ロシアが自身を避難させるまで、反政府軍と戦う計画を立てていたと主張した。
この声明の中でアサドは、首都ダマスカス陥落から1日後の12月8日に、シリアを脱出してロシアに向かったことを認めたが、辞任については「いかなる時点でも」考えていなかったと付け加えた。
アメリカ国務省近東局で次官補を務めた経験を持つデイビッド・シェンカーはFTに、「アサドが人生の最後に贅沢な生活を続けるためには、資金を海外に送る必要があった」と語った。
シリア法的発展プログラム(SLDP)の上席研究員イヤド・ハミドはFTに対し、「ロシアは長年にわたり、アサドの資金の避難先となっていた」と述べた。