海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「空母化」、米軍ステルス戦闘機が着艦
「かが」に垂直に着艦するF35B THE UNITED STATES DEPARTMENT OF DEFENSE
<F35B着艦成功で海自護衛艦「かが」が空母に、日米の相互運用能力が向上。中国が「憲法違反」と批判を強めている>
米サンディエゴ沖で海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「かが」に11月6日、米軍F35Bステルス戦闘機が着艦する様子が初めて公開された。海上自衛隊は運用試験の成功を発表。これによって日米の相互運用能力が向上し、抑止能力と対応力が強化され、「インド太平洋地域の平和と安定に貢献する」としている。
姉妹型であるF35AやF35Cと異なり、F35Bはヘリコプターのように垂直に着陸し、短距離で離陸できるため、ヘリコプター搭載型の「かが」や「いずも」で運用が可能だ。かがでは戦闘機の発艦に対応するため、船首部を台形から四角形に変更するなどの改修が施された。将来的には事実上の空母として運用されることになる。
JS KAGA has successfully completed onboard trials for F-35B operations! 🌊🚢✈ pic.twitter.com/aI5QWHb0aU
— 防衛省 海上自衛隊 (@JMSDF_PAO) November 7, 2024
日本は近海での海洋進出を強める中国を念頭に、戦闘機の洋上発着艦能力が必要として「いずも」と「かが」の改修を進めた。かがの「空母化」に対し中国は、攻撃兵器の保有を認めない日本の憲法に違反すると批判している。