トランプ「韓国の軍艦建造能力が必要」 中国との覇権争いへユン大統領に協力求める
MRO事業入札への参加資格を獲得
その後、協力を制度化する作業も着実に進められている。米国防総省は韓国と第24回統合国防協議体(KIDD)の会議で、「MRO分野で協力しようとする韓国の努力に注目し、そのような協力が同盟の態勢と力量を強化する方向と一致する点を確認した」と明らかにした。
また10月30日、米ワシントンD.C.で開かれた第56回米韓安保協議会(SCM)でも、MRO協力が初めて取り上げられた。その共同声明では「両国長官は米艦艇MROサービス遂行のために最近米海軍が大韓民国造船所と締結した契約を高く評価した」と明示した。ここで触れられた契約は、8月、韓国の造船業として初めて米海軍艦艇の整備事業を受注したハンファオーシャンのことを意味する。排水量4万トン級の米海軍軍需支援艦「ウォーリー·シュラ」号は、ハンファオーシャン巨済(コジェ)事業場で約4ヵ月間の整備作業を経て、来年1月、米海軍側に引き渡される予定だ。
HD現代重工業とハンファオーシャンは7月、米海軍艦艇MRO事業に進出するために艦艇整備協約も締結した。協約締結で両社は今後5年間、米海軍が規定した艦艇に対するMRO事業入札に公式参加できる資格を獲得した。
韓国軍関係者は「米海軍では、米空母が韓国でMROを受けてインド太平洋はもちろん欧州の作戦に出る姿を夢見ている。防衛産業の活性化だけでなく韓米同盟の戦略的·地政学的価値を向上させる機会として作用するだろう」と話している。
こうした流れを踏まえた7日のトランプとユンの電話会談は、最後にさまざまな問題について踏み込んだ協議を交わす必要性で一致。事務方を通じて対面での会談の日程を早急に協議することにしたという。