最新記事
米大統領戦

賭けサイトでトランプ氏勝利に賭けた数万人、賞金総額4.5億ドルも

2024年11月7日(木)10時30分
MAGAキャップなどのトランプグッズ

11月6日、米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利したことで、賭けサイトでトランプ氏勝利に賭けた人たちは計約4億5000万ドルの賞金を受け取れる可能性を楽しみにしている。写真はトランプ氏のグッズ。4日、ミシガン州で撮影(2024年 ロイター/Emily Elconin)

米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利したことで、賭けサイトでトランプ氏勝利に賭けた人たちは計約4億5000万ドルの賞金を受け取れる可能性を楽しみにしている。

賭けサイトでのトランプ氏のオッズは、接戦を繰り広げていた大統領選の世論調査結果から大きく乖離し、トランプ氏優勢を如実に示していた。このため、選挙戦の最後の数週間に賭けサイトへの注目度が爆発的に高まった。

オッズに反映される賭けサイトの予測は、伝統的な世論調査よりも先見の明があることを証明した。賭けサイトの支持者たちは、実態をはるかに正確に予測し、より広い視野で結果を俯瞰し、選挙戦に激震を与える可能性のある兆候やニュースをリアルタイムで捉えることができると主張している。

同様にトランプ氏が勝利する可能性を示したのが、トランプ氏が立ち上げた交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループの株価だった。同社の株価は選挙前に急騰し、6日に8%上昇した。

2つの主要な賭けサイトは、外国の顧客が参加できる暗号資産(仮想通貨)を用いたポリマーケットと、米国居住者を対象とする米拠点のカルシだ。両社のデータによると、5日夕の時点でトランプ氏に賭けた人たちが計約4億5000万ドルの賞金を獲得した。

カルシによると、4万人がトランプ氏の勝利に賭け、2万8000人が民主党候補のハリス副大統領に賭けた。ポリマーケットは同社のサイトで賭けた人数の情報提供要請に応じなかった。

ポリマーケットの賞金は5日夕時点の推計で2億8700万ドル、カルシは1億5900万ドルだった。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

20241126issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


社会的価値創造
「子どもの体験格差」解消を目指して──SMBCグループが推進する、従来の金融ビジネスに留まらない取り組み「シャカカチ」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシアがICBM発射、ウクライナ空軍が発表 初の実

ワールド

イスラエル軍、ガザ北部の民家空爆 犠牲者多数

ビジネス

米国は以前よりインフレに脆弱=リッチモンド連銀総裁

ビジネス

大手IT企業のデジタル決済サービス監督へ、米当局が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 2
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 5
    「ワークライフバランス不要論」で炎上...若手起業家…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    習近平を側近がカメラから守った瞬間──英スターマー…
  • 8
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 9
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 10
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中