最新記事
日本

なぜ大阪に?...目がピカピカ光る「巨大トランプ神輿」出現、日本MAGAファンの背後には「あの宗教団体」も?

Japanese MAGA Fans Build Giant Donald Trump Statue With Flashing Eyes

2024年10月30日(水)18時33分
ロッティ・マクグラス

「幸福の科学やラエリアン・ムーブメントの会員が参加したという情報もある。大阪のイベントについてはよく知らないが、過去には法輪功の学習者もこうしたイベントに参加していた」とホールは話す。

「こうした人たちは一種の日本版Qアノンとみなされ、日本のメディアは『Jアノン』と呼んでいる」

「彼らはドナルド・トランプが大好きで、インターネットメディアを積極的に利用して、ディープステート(アメリカを動かす闇の政府)に関する陰謀論を翻訳輸入している。典型的な日本の保守層を代表する存在ではなく、デモの規模から分かる通り、極めて非主流的な運動だ」

ホールによると、同じグループはサンクチュアリ教会の会員も含めて、2021年1月6日、アメリカ連邦議会議事堂襲撃事件の直前にデモ行進を行った親トランプの小規模集会にも関与していた。

ただし、日本において親トランプ派は少数派のようだ。日経新聞が9月に行った世論調査では、1週間後に迫った大統領選挙でカマラ・ハリスに当選してほしいという回答が71%を占め、トランプの当選を望む回答者は19%にとどまった。

在任中のトランプ大統領は、鉄鋼に対する25%の関税を含め、日本からの輸入品に対して重い関税を課した。再選ならば、全輸入品に20%の関税を課すと公約している。

トランプが大統領になった場合、日本の外交政策にも影響が及ぶ可能性がある。ウィリアム・S・コーエン元国防長官はウォール・ストリート・ジャーナルに寄せた寄稿の中で、トランプの「正式な同盟関係を軽視」する姿勢や、アメリカ軍の日本駐留に対して懐疑的な姿勢を指摘している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国副首相が米財務長官と会談、対中関税に懸念 対話

ビジネス

アングル:債券市場に安心感、QT減速観測と財務長官

ビジネス

米中古住宅販売、1月は4.9%減の408万戸 4カ

ワールド

米・ウクライナ、鉱物協定巡り協議継続か 米高官は署
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 5
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中