なぜ大阪に?...目がピカピカ光る「巨大トランプ神輿」出現、日本MAGAファンの背後には「あの宗教団体」も?
「幸福の科学やラエリアン・ムーブメントの会員が参加したという情報もある。大阪のイベントについてはよく知らないが、過去には法輪功の学習者もこうしたイベントに参加していた」とホールは話す。
「こうした人たちは一種の日本版Qアノンとみなされ、日本のメディアは『Jアノン』と呼んでいる」
「彼らはドナルド・トランプが大好きで、インターネットメディアを積極的に利用して、ディープステート(アメリカを動かす闇の政府)に関する陰謀論を翻訳輸入している。典型的な日本の保守層を代表する存在ではなく、デモの規模から分かる通り、極めて非主流的な運動だ」
ホールによると、同じグループはサンクチュアリ教会の会員も含めて、2021年1月6日、アメリカ連邦議会議事堂襲撃事件の直前にデモ行進を行った親トランプの小規模集会にも関与していた。
ただし、日本において親トランプ派は少数派のようだ。日経新聞が9月に行った世論調査では、1週間後に迫った大統領選挙でカマラ・ハリスに当選してほしいという回答が71%を占め、トランプの当選を望む回答者は19%にとどまった。
在任中のトランプ大統領は、鉄鋼に対する25%の関税を含め、日本からの輸入品に対して重い関税を課した。再選ならば、全輸入品に20%の関税を課すと公約している。
トランプが大統領になった場合、日本の外交政策にも影響が及ぶ可能性がある。ウィリアム・S・コーエン元国防長官はウォール・ストリート・ジャーナルに寄せた寄稿の中で、トランプの「正式な同盟関係を軽視」する姿勢や、アメリカ軍の日本駐留に対して懐疑的な姿勢を指摘している。