最新記事
依存症

マフィア一家に生まれた私の人生が好転した理由

I Was Raised in the Mafia

2024年10月24日(木)11時27分
ジョン・ジョルダーノ(「JCの回復センター」共同オーナー)

私は空手で黒帯の師範となり、全国大会で5回優勝したが、薬物乱用の誘惑から逃れられなかった。私は長い間、過去のトラウマと混乱に対処するために薬物とアルコールに頼り続けた。

多くの人々と同様、私が薬物とアルコールに溺れたのも、感情的苦痛、環境の影響、生い立ちが複雑に絡み合った結果だった。私は幼い頃から暴力や犯罪を目の当たりにしてきたし、家族の歴史を振り返っても、それ以外の生き方はほとんど見つからなかった。


だが私の心の奥には、この逆境に立ち向かう強さがあった。それを理解するまでに何年もかかったが......。

人生の転機は、断酒を決意したことだ。決して簡単ではなかったし、長く険しい道のりだったが、私は自分の人生を好転させると誓い、今日まで40年間断酒を続けている。

この経験は私の人生を変えただけではない。薬物・アルコール依存と闘う人々に手を差し伸べ、治療するという将来の仕事の基礎を築いたのだ。

私はこれまで37年間、薬物・アルコール依存や精神的な問題に苦しむ人々の治療と支援に人生をささげてきた。私の個人的経験は、クライアントが直面する苦悩に対するユニークな観察眼を与えてくれる。同じ苦悩を克服した私の存在は、彼らにとって希望と回復の生きた見本にもなる。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

カタール首長がシリア訪問、旧政権崩壊後元首で初 暫

ワールド

ドバイ国際空港、2024年の利用者は過去最多の92

ワールド

民間機近くの軍用ヘリ飛行を疑問視、米上院議員 空中

ワールド

ロシアの穀物輸出、EUの船舶制裁が圧迫 中銀が報告
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 10
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 5
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中