真の狙いは「世界支配」...トランプを「神に選ばれし者」と信じるキリスト教右派の集会を覗いてみたら【潜入ルポ】
Trump as God’s Chosen One
「予言された」暗殺未遂
周りを見渡すと、30分ほど前まで神の恵みについて楽しそうに歌っていた人々が、大声を出し、歓声を上げていた。誰かが後ろで叫んだ。「戦争だ!」
新カリスマ運動の預言者らによると、7月13日のトランプ暗殺未遂は予言されていた。
その4カ月前の3月14日、オクラホマ州の預言者が、間近に控えた日食の霊的な影響について話したポッドキャストのエピソードをYouTubeで配信した。35万9000人の登録者を持つ彼は、自分が見たビジョンについても触れている。
「トランプが立ち上がり、彼の命が狙われるのが見えた。弾丸が彼の耳の近くを通り、鼓膜が破れるほど彼の頭に近づいた」
トランプが実際に、暗殺未遂で耳を負傷しながらも生還すると、新カリスマ運動の支持者らは、この事件を「奇跡」の「証拠」として語った。
ウォルナウは後にフェイスブックでこう述べている。
暗殺未遂について知ったとき、「段ボールで作ったトランプの像を置いている」祈りの小部屋に行き、「祈りながらトランプの段ボールの耳を両手で包み込んだ」。その時はトランプがどこを撃たれたのかは知らなかったと彼は語った。
こうして、「トランプは神に選ばれた」ことは、信者たちにとって疑いようがなくなった。