パキスタンの空港近くで「中国人狙い」の爆破テロ──反政府武装勢力が犯行声明
Chinese targeted in Karachi airport bombing
2024年10月8日(火)19時23分
ポート・カサム電力は、中国電力建設集団の傘下にある中国電建集団海外投資有限公司の一部であり、事件を受けて対応を調整中だ。中国は巨大経済圏構想「一帯一路」構想の一環としてパキスタン国内での大規模なインフラ整備計画に資金を提供しており、これらの事業に携わる大勢の中国人労働者がパキスタンで暮らしている。
BLAはバルチスタンの独立を求めて長年にわたって活動を続けており、中国人が同地域での「搾取や占領」をやめなければ中国人を標的にした攻撃を行うと繰り返し警告してきた。8月にはバルチスタンで中国が出資する開発プロジェクトを標的にした一連の攻撃で50人以上が死亡した。
バルチスタンはパキスタンで最も大きいが最も人口が少ない州で、石油や鉱物資源が豊富だ。少数民族のバルチ族が暮らしており、彼らは中央政府から差別や搾取を受けていると主張している。