最新記事
動物

2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決闘」方法に「現実はこう」「想像と違う」の声

Shock as man finds snakes fighting "over a nearby female" in his backyard

2024年10月6日(日)13時05分
スー・キム
巨大な2匹のヘビが激しく闘う様子を撮影

Shutterstock

<オーストラリアの男性が自宅の裏庭でメスを取り合って戦う2匹のカーペットパイソンの様子を撮影。「なぜか面白い」など動画に魅了された人からのコメントが続々>

オーストラリアのニューサウスウェールズ州で2匹の巨大なヘビが激しく戦っている様子を捉えた動画が、オンライン掲示板「レディット」に投稿されてユーザーの注目を集めている。動画を見た人たちからは、ヘビ同士での戦いの方法が「想像していたのと全然違う」「現実はこうなのか」などと、驚きの声が上がった。

■【動画】「想像してた動きと全然違う」 ヘビvsヘビの決闘シーンを撮影...意外な「戦い方」に驚きの声

この動画は「wolfweb」というユーザー名のもとで投稿された。投稿には「オーストラリアの東海岸にある私の家の裏庭で戦っている2匹のコースタルカーペットパイソン」という説明が添えられている。

投稿者は「ディーン」と呼ばれているが、フルネームは公開していない。ニューサウスウェールズ北部のバイロンベイ近くに暮らしており、ドローンのパイロットをしているという。ディーンは本誌に対して「動画は2匹のヘビが近くにいるメスの取り合いをしている様子を捉えたものだ」と述べた。

9月28日に撮影されたこの動画には、2匹のヘビが白い構造物の壁面に沿い、互いに体を巻きつけ合いながら地面を這いずり回っている様子が映っている。

ディーンは2匹のヘビが「約3時間この状態を続け、最終的には体が大きい方のヘビが去ることを決めたため小さい方が勝ったように見えた。翌日、小さい方がメスと一緒にいた」と述べ、さらにこうつけ加えた。「今回のヘビをはじめとする多くのニシキヘビにとって、こうした戦いは儀式のようなものでお互いを傷つけるためのものではない。どちらが強いのかを示すための戦いだ」

オーストラリアの木の上や民家の屋根裏でよく見つかる

オーストラリアの非営利団体「王立動物虐待防止協会(RSPCA)」によれば、コースタルカーペットパイソンはニューサウスウェールズ州北東部とクイーンズランド州東部の広い地域に生息している。

クイーンズランド州環境・科学・革新省によれば、カーペットパイソンは毒がなく、タスマニア州を除くオーストラリアのほぼ全土で確認されている。「カーペットパイソンは静かにひっそりと行動することが多く、オリーブ色から茶色がかった皮膚にクリーム色の斑点がある。これが落ち葉や木の洞(うろ)、丸太や岩の隙間に隠れる際に周囲に溶け込むのに役立つ」と同省は述べた。

RSPCAによればカーペットパイソンは樹上生活を好み、木の上や民家の屋根裏でよく発見される。都市部の住宅でも発見されることがあるということだ。

またRSPCAによれば、カーペットパイソンをペットとして飼おうと考えている人々は「彼らが孤独を感じるのではと心配する必要はない」という。カーペットパイソンは社交的な動物ではないからだ。「むしろ複数のパイソンを一緒に飼うとヘビにとってストレスになり、資源をめぐる競争が生じて健康や成長の妨げになる。だから1つの飼育ケースで飼うのは1匹だけにするのが最善だ」と彼らは説明する。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

訂正-米テキサス州のはしか感染20%増、さらに拡大

ワールド

米民主上院議員、トランプ氏に中国との通商関係など見

ワールド

対ウクライナ支援倍増へ、ロシア追加制裁も 欧州同盟

ワールド

ルペン氏に有罪判決、次期大統領選への出馬困難に 仏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中