共和党副大統領候補バンスのインド系妻がMAGAに「転向」した理由
Usha’s Not a Mystery
この十数年、最高裁をトランプが指名した判事で埋め尽くそうという画策が続いた間に、法の保護という意味も、政治の世界で最も権力を持つのはどちらの陣営なのかということも、間違いなく保守的な世界観に傾いてきた。そのことは、リベラル派かもしれないウーシャが、キャバノーが今ほど全国的に有名ではなかった2014年と2015年に、助手になりたいと熱望した理由だったのかもしれない。
キャバノーは、法曹界では既に強大な力を持つ存在だった。チュアのクラークシップのシステムは、自らのシステムに最も力を与えるように、若者をチェスの駒よろしく動かすというものだった。こうした環境が、ウーシャの統治観と権力観を形成した。彼女が個人的な信条とは関係なく、トランプとあっさり手を組むのも不思議ではない。
つまり、ウーシャ・バンスは謎めいた人物ではない。2017年のメラニア・トランプの再来というわけでもない。見た目麗しい移民の女性が、あの夫のような有害な意見を許容するのだろうかと、当時も誰もが思ったものだ。
ウーシャも野心家だ。だからこそ、夫がトランプの副大統領になるための選挙活動の間、自分のキャリアを中断することもいとわないのかもしれない。彼女にとって重要なのは、政治ではなく権力だ。副大統領夫人はとても素晴らしい地位ではないか。