最新記事
バングラデシュ

バングラ暫定政権首席顧問にユヌス氏指名、ノーベル平和賞受賞者

2024年8月7日(水)11時09分
ハシナ首相辞任後にダッカの国会に集まる人たち

8月6日、バングラデシュで、ハシナ首相辞任を受けて近く成立する暫定政権の首席顧問にノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏(84)が指名された。写真は6日、首相辞任後にダッカの国会議事堂前に集まる人たち(2024年 ロイター/Mohammad Ponir Hossain)

バングラデシュで6日、ハシナ首相辞任を受けて近く成立する暫定政権の首席顧問にノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏(84)が指名された。

シャハブッティン大統領が反政府デモを率いた学生の指導者や軍首脳らと会談した後、ユヌス氏を首席顧問に起用することを決めた、と地元メディアが伝えた。

ユヌス氏は、貧困層に無担保で少額融資をする「グラミン銀行」を立ち上げた人物として知られ、貧困撲滅に貢献した功績で2006年にノーベル平和賞を受賞している。

学生指導者らがユヌス氏に暫定政権の主導役になることを要望し、ユヌス氏の報道官によると同氏がこれを受け入れた。同氏は現在パリ在住で、近く帰国する見通しだ。

シャハブッティン氏は、暫定政権が発足後すぐに選挙を実施すると表明している。

ユヌス氏はインドのテレビ局のインタビューで、ハシナ政権が崩壊した5日はバングラデシュにとって1971年の独立に続く「第2の解放の日」になったと語った。

一方で逃亡したハシナ氏を受け入れたインドに対してバングラデシュ国民は怒りを感じていると指摘した。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

20250401issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月1日号(3月25日発売)は「まだ世界が知らない 小さなSDGs」特集。トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者1000人超に、タイの崩壊ビル

ビジネス

中国・EUの通商トップが会談、公平な競争条件を協議

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中