最新記事
自然災害

大型トレーラーが「引きずられていく」恐怖の瞬間...「竜巻の猛威」を捉えた監視カメラ映像が話題に

Video Shows Tornado Hurl Trailer Outside Tennessee Football Stadium

2024年8月1日(木)20時05分
ジョーダン・キング
竜巻

(写真はイメージです) swa182-Shutterstock

<米テネシー州マーフリーズボロを襲った竜巻。その爪痕が市内各所に>

月曜に米テネシー州マーフリーズボロにあるミドルテネシー州立大学(MTSU)のフットボールスタジアム付近で撮影された、竜巻の猛威を捉えた劇的な動画が公開された。

【動画】竜巻で大型トレーラーが「引きずられ、横転する」恐怖の瞬間

同大学の監視カメラが記録したこの映像には、機材運搬用トレーラーかバスとみられる車両が強風で横転する様子が映っている。

地元番組「WDRBニュース」の気象予報士ジュード・レッドフィールドはこの動画に、「うわ! 竜巻がテネシー州マーフリーズボロにある大学キャンパスを直撃」とコメントしている。

同大学の広報担当者ジミー・ハートは地元報道機関の取材に対し、「現場に駆け付けた警察によれば、キャンパス周辺で数本の木が倒れ、局地的な洪水もいくつか発生したが、負傷者は報告されていないとのこと。キャンパスの一部で一時停電があった」と語っている。

「ニュースチャンネル5ナッシュビル」が共有した写真には、横転した機材運搬用トレーラー、えぐれた地面、駐車中の車の上に倒れた木々が写っている。

嵐によっていくつかの信号機が停電したため、マーフリーズボロ警察(MPD)が出動した。同警察はフェイスブック投稿で次のように説明している。「29日午後まで続いた嵐によって信号機が停止したため、マーフリーズボロ警察は複数の交差点で交通整理を行った」

「市内各所で木が倒れたり、枝が折れたりしたという報告があった。すでにほとんどを市の道路作業員が撤去し、残りの作業を進めている。洪水のため、道路局はウエスト・カレッジ・ストリートのCSX橋の下に標識を設置した」

米国立気象局(NWS)によれば、テネシー川流域では8月1日まで鉄砲水と悪天候の危険があり、危険度は5段階中2とされている。

この悪天候は中部大西洋岸から到来し、中西部や北部の平原など国内の他地域でも同様の気象条件が見られる。

同局は、「雷雨はともかく、今週は上層高気圧の勢力が強まり、中部と南東部で暑さが大きな話題になるだろう」と予想している。この暑さは中央平原、ハイプレーンズ、ミシシッピ川中流・下流域へと広がる見通しだ。

「西側はより暑く、東側は不快指数がより高くなる。さらに熱波が数日間にわたって続くというこの組み合わせは、天候の影響を受けやすい敏感な人だけでなく、一般の人々、特に適切な空調機器を持たない人はより危険な状況となるだろう」と同局は警鐘を鳴らしている。

(翻訳:ガリレオ)

20250121issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む


※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中