最新記事
米大統領選

「とにかくバイデンよりまし」激戦州ウィスコンシンの有権者に直撃取材...ハリスへの評価は?

HEARTLAND VIEWS

2024年7月31日(水)16時40分
ダン・コイス(スレート誌記者、作家)

「とにかくバイデンよりまし」

ワシントン大通りで出会ったシダーバーグの住民たちは、見知らぬ男に政治の話をすることに驚くほど意欲的だった。共和党支持者は、ハリスについて総じて批判的だった。「副大統領として何もしていない」「リーダーの経験がない」「頭が悪い」「私のほうがまだましな副大統領になれる」といった具合だ。

newsweekjp_20240731074929.jpg

ワシントン大通り DAN KOISーSLATE

一方、民主党支持者の反応は、安堵と慎重な楽観論が入り交じっていた。「ワクワクしているとまでは言わないけど、バイデンよりはいい」と、買い物袋を抱えた女性は言った。フォルクスワーゲンから降り立った男性は、「(ハリスが)どんな考えを持っているのかあまり知られていないが、希望を感じる」と語った。

バーゲン商品を物色していたインド系の女性は、「素晴らしい大統領候補のように感じる」と言い、「有罪を言い渡された犯罪者じゃないしね」と、トランプを皮肉った。

駐輪していた自転車を動かそうとしていた若い女性2人に声をかけると、「(ハリスのことは)よく知らない」と1人が言った。「テレビを見ないし」。「私も中立的という感じ」と、もう1人が言った。

ところがその後、2人は「待って」と自転車で筆者を追いかけてきた。「私たちキャンプに行っていて、ニュースを知らなかった。(ハリスが)大統領候補になったの?」

そうなりそうだと答えると、1人目の女性が「さっきの返事を変更したい」と言った。「同感。なんだか希望を感じる」と、もう1人。「新しい答えは」と、最初の女性が言った。「めちゃくちゃ最高」

©2024 The Slate Group

2024091724issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年9月17日/24日号(9月10日発売)は「ニュースが分かる ユダヤ超入門」特集。ユダヤ人とは何なのか/なぜ世界に離散したのか/優秀な人材を輩出してきたのはなぜか…ユダヤを知れば世界が分かる

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イランハッカー、盗んだトランプ陣営資料をバイデン陣

ビジネス

米利下げ、日本経済や市場にどのような影響あるか注視

ワールド

全米トラック労組、大統領選でいずれの候補も支持せず

ワールド

台湾当局、ヒズボラ通信機器一斉爆発に「細心の注意」
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 2
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁断の韓国ドラマ」とは?
  • 3
    「ポケットの中の爆弾」が一斉に大量爆発、イスラエルのハイテク攻撃か
  • 4
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 5
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 6
    「トランプ暗殺未遂」容疑者ラウスとクルックス、殺…
  • 7
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 8
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない…
  • 9
    岸田政権「円高容認」の過ち...日本経済の成長率を高…
  • 10
    米大統領選を左右するかもしれない「ハリスの大笑い」
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 4
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 5
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 6
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁…
  • 7
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 8
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰…
  • 9
    ウィリアムとヘンリーの間に「信頼はない」...近い将…
  • 10
    世界に離散、大富豪も多い...「ユダヤ」とは一体何な…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 5
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 6
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 7
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 8
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 9
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中