ボリビアで軍事クーデター未遂が発生!しかし実は大統領の「自作自演」だった?(動画付き)
ボリビアの首都ラパスで軍事クーデターが失敗し、大統領公邸前で民主化に向けてボリビア政府との連帯を示す群衆(2024年6月26日)Miles Astray - shutterstock-
<決起した軍部隊を鎮圧した政権...しかし、逮捕された将軍は大統領に「支持率アップのための行動」を求められたと主張。実は演出されたクーデタ―だった疑惑が浮上している>
南米ボリビアの行政首都ラパスで6月26日、軍部隊が決起した。市内中心部の広場では、装甲車が政府庁舎に突っ込み、兵士らが大統領官邸のドアを破壊しようとする光景が繰り広げられた。
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だがアルセ大統領率いる体制側の強硬な対応で、クーデターの試みは未遂に終わった。
首謀者とされるフアン・ホセ・スニガ将軍は同日夜に拘束された際、アルセから「支持率アップのための行動」を求められたと主張。
「武装車両を展開しますか」と尋ねたところ、承認されたという。それが事実なら、アルセは権力や人気の強化を目的に「アウトゴルペ(自主クーデター)」を画策したことになる。
ボリビアは低成長率やインフレ率上昇に見舞われている。都市部の政治エリートと農村部の対立が繰り返される同国では、1825年の独立以来、クーデターや革命が190回以上発生。
最近では、2019年大統領選をめぐって事実上のクーデターが起き、当時のモラレス大統領が失脚した。