「独裁が真の悪」...台湾・頼清徳総統が中国「分離独立派処罰指針」に言及

6月24日、台湾の頼清徳総統(写真)は、民主主義は犯罪ではなく、独裁政治こそが真の「悪」であると述べた。写真は台湾の高雄で16日撮影(2024 ロイター/Ann Wang)
台湾の頼清徳総統は24日、民主主義は犯罪ではなく、独裁政治こそが真の「悪」であると述べた。
中国は21日、「台湾独立派による国家分裂行為」を処罰する司法手続きの指針を発表した。最高刑は死刑とした。独立志向と見なす頼政権発足で圧力を強めている。
頼総統は会見で、まず中国南部で発生した洪水について見舞いの言葉を述べた上で、「強調したいのは、民主主義は犯罪ではないということだ。真の悪は独裁政治だ。中国には、思想などを理由に台湾の人々を処罰する権利はない」と述べた。
「統一」を支持しない人がは独立支持者と中国は見なしていると指摘。「中国に、中華民国(台湾)の存在を直視し、民主的に選出された合法的な政府と交流し対話するよう求める」とし、「そうしなければ、台湾と中国の関係はますます疎遠になるだけだ」と述べた。


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