最新記事
野生動物

水上スキーに巨大サメが繰り返し「体当たり」の恐怖映像...少女ら襲われ手足を失う被害の米ビーチで撮影

'Aggressive' Shark Seen Circling Florida Jet Skier in Viral Video

2024年6月16日(日)13時10分
アンナ・コマンダー
フロリダ州でサメが水上スキーに何度も体当たり

Harvest Aksell/Shutterstock

<米フロリダ州のビーチで3人が同じ日にサメに襲われたが、同じビーチでジェットスキーにオオメジロザメが突撃する様子が撮影された>

「攻撃的な」サメが、男性の乗っているジェットスキーに繰り返し激突して揺さぶってきたり、周りをぐるぐる泳ぎ回ったりする恐ろしい様子を映した動画がSNS上で公開されて話題になっている。場所は、米フロリダ州北西部の入江パンハンドルの沖だ。

■【動画】大型のサメが水上スキーに突進、何度も「体当たり」してくる恐怖映像...3人が襲われ重傷を負ったビーチで

この動画をフェイスブックに投稿したアンドリュー・キャディによれば、サメに遭遇したのは、フロリダ州ウォルトン郡のグレイトン・ビーチ沖だ。「グレイトン・ビーチの沖でジェットスキーに乗っていると、攻撃的なオオメジロザメが現れて、何度も激突された。#30a #shark #sharkattack」

この動画は、6月12日夜(現地時間)の時点で1000件以上のコメントが寄せられ、約2000回シェアされている。キャディは、動画投稿に続くコメントで、ウォルトン郡保安官事務所に通報したと明かし、サメが攻撃的な様子を見せていたのは、海水浴客がいるところから300メートルほどの場所だったと述べた。

本誌は、フェイスブックを通じてキャディに連絡を取り、6月12日夜(現地時間)にはサウス・ウォルトン消防署にメールを送った。

キャディの動画を見ると、ジェットスキーの横を泳いでいた1匹のサメが、直接向かってきたあと、向きを変え、水しぶきをあげている。動画の最後では、海面から飛び上がっている。

キャディは、米メディア「インサイド・エディション」に対し、「1日で3人が襲撃を受けたという報道があってからわずか数日後に、攻撃的なオオメジロザメに遭遇したので、少し動揺した」と語った。「乗っていたジェットスキーの後部めがけて、海面から飛び出して体当たりしてきた」

海水浴客が次々にサメに襲われ腹部や腕に重傷を負った

ウォルトン郡では6月7日、海水浴客が次々とサメに襲われ、騒然とした。こうした事態を受け、ウォルトン郡当局は、周辺の海への立ち入りを禁止した。

最初の襲撃は6月7日午後1時20分ごろ、同州北西部のウォーターサウンド・ビーチで起きた。サメに襲われたのはエリザベス・フォーリー(45歳)で、腹部に「重度の傷」を負ったほか、左前腕を失った。サウス・ウォルトン消防署のライアン・クロフォード署長によると、フォーリーは当日、予断を許さない状態だったという。

米メディア「WTVR」によると、フォーリーの夫は6月9日の取材で、「(妻は)何とか持ちこたえており、とても前向きに治療を受けている」と語っている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者1000人超に、タイの崩壊ビル

ビジネス

中国・EUの通商トップが会談、公平な競争条件を協議

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
  • 3
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 4
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 5
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 6
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 7
    不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴ…
  • 8
    アルコール依存症を克服して「人生がカラフルなこと…
  • 9
    最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚…
  • 10
    最悪失明...目の健康を脅かす「2型糖尿病」が若い世…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 9
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 10
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中