最新記事
ネットで話題

ペニスサイズに悩む男性ほど銃を保有せず...驚きの研究結果

Men Happy With Penis Size More Likely to Own Gun: Scientists

2024年6月14日(金)11時00分
リディア・スミス
Studio Romantic-Shutterstock

Studio Romantic-Shutterstock

<自分のペニスサイズに不満がある男性は「銃を持つことで満足感を得る」という説が覆された>

自分のペニスの大きさに不満がある男性ほど銃を持ちたがる――。そんな説を覆す研究結果を、テキサス大学サンアントニオ校の社会学研究チームが発表した。

この研究によれば、自分の男性器の大きさに満足している男性の方が、銃を持つ割合は多かった。つまり、ペニスサイズの不安感と銃の保有を結び付けてきた長年の仮説は不正確だった可能性がある。

「銃は明らかに男根の象徴であり、明らかに男性性と関係している」と論文では記している。「だが我々の研究によると、ペニスサイズの不満は心の健康状態とは無関係だった。銃保有の心理に関する理論は、特に自分のペニスに悩みや不満を抱える男性ほど埋め合わせの手段として銃を持つという主張において、一貫して破綻している」

研究チームは2023年の「男性性、性的健康、政治」に関するアンケート調査のデータを分析し、米国の18歳以上の男性1840人の回答をサンプルとして利用した。本誌は論文筆者にコメントを求めている。

アンケートでは、完全勃起した際の自分のペニスサイズに関する満足度をランク付けしてもらい、ペニス増大の手段を使ったことがあるかどうかを尋ねた。

さらに、銃またはミリタリーライフル保有の有無を質問し、持っている場合は保有数を答えてもらった。

調査の結果、銃を保有していた男性は43%、ミリタリーライフル保有は11%で、何らかのペニス増大を試したことのある男性は7%にとどまった。

一般的な見方とは裏腹に、自分のペニスサイズに対する不満が少ない男性、つまり、自分のペニスに満足している男性ほど、銃を持つ人は多かった。

具体的には、ペニスサイズに対する不満度が1段階高くなるごとに、銃を持つ確率は11%減っていた。ミリタリーライフルに限ると20%の減少だった。

ペニスサイズの不満と銃保有との関係は、18~29歳と45~59歳の男性が最も強く、60歳以上の男性は最も弱かった。

銃の保有には別の要因が関係していることも分かった。異性愛の男性や肥満の男性の方が銃を持つ割合が高く、南部に住む男性、昔ながらの男らしさを自認している男性ほど銃を保有する傾向があった。

論文は学術誌「American Journal of Men's Health」に掲載されている。

(翻訳:鈴木聖子)

20250225issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国副首相が米財務長官と会談、対中関税に懸念 対話

ビジネス

アングル:債券市場に安心感、QT減速観測と財務長官

ビジネス

米中古住宅販売、1月は4.9%減の408万戸 4カ

ワールド

米・ウクライナ、鉱物協定巡り協議継続か 米高官は署
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 5
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中